近年は、知見を広めるべく、様々なセミナーにできるだけ参加するようにしています。

2016年の第1弾は、ずばり「イノベーションForum」と題されたイベントで、
テーマは、注目を浴びている人工知能や自動運転などの技術の動向から経営的な動向を
予測した「企業の成長」について。

詳細は触れませんが、登壇された識者の方々が挙げられていた言葉の中で、
私が独自に注目したキーワードは、

CSR(企業の社会的責任)」、「CSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)」、

「企業間の差異化ポイントとしての”サスティナビリティ(持続可能性)”」、

「時間制約制限のある人たち=”新マジョリティ”の台頭」、

「(ワーク・ライフ・バランスへ向けた)新しい報酬」、「女性活躍推進法(4月から施行)」、

そして、今後の近未来に向けた大変驚くべき、かつ重要なものとして、

前特異点(プレ・シンギュラリティ」、

いわく、次世代スパコンにより出現する10年以内の世界であり、科学技術と情報技術が
究極までに発達し、生産性が無限に高まり、エネルギー効率も医療も劇的に進化することで、
人間が生きる上でのあらゆる問題から解放される、とのこと(!)。

6リットルに世界の人口に相当する73億人の人間の脳に匹敵する集積回路を収める
ことが可能だということです!!

文系人間にはその凄さが容易には理解できませんが、なにやらとてつもない世界が
技術的には実現可能なところまで視野に入ってきているということでしょうか。。。

そんな近未来が近づいて来る中、我々”人工”ではない生身の人間の「知能」は、
果たしてそのようなAIを賢明に、そして正しく使いこなせるものなのかどうか、
高度化し過ぎた”人工知能”が仮に暴走してしまった際に、それを制御する力が
備わっているのかどうか・・・

「10年以内」という単語に対して、もうそんなところまで来ているのか!
というワクワクするような楽しみな気持ちの一方で、
そんな短い期間では、とても我々人間の賢さの成長は期待できない
(いや、もしかすると便利になるにつれてますます衰退してしまうのでは)と
不安をも抱いてしまったのは自分だけでしょうか。

そんな折も折、「AIがついに囲碁で人間のプロ棋士に勝った
との報道がありました。
チェスや将棋とは違い、囲碁だけは少なくともあと10年はかかるだろうと
予測されていたものが、早々に達成されてしまったそうです。

これからの時代、どうやって人間として人間らしく生きていく道を歩むべきか、
非常に重い命題をかかえてしまった2016年の初頭でした。